苔玉のブログ

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若者が頑張って選挙に参加した話

こんにちは

 

この記事は

「若者が頑張って選挙に参加した話」改め

「文句があるから自分の力でできる限り頑張って不在者投票をしてきた話」です。

 

何に文句があるっていったら全部としか言い様がないんですけど、ざっくりわけると

不在者投票について」

「頭ごなしに若者に選挙に行けという人について」

の2つです。

 

まず1つ目の不在者投票について

 

これ私まず存在を知りませんでした。

もしかすると以前に授業で聞いたかもしれないけど忘れた...知らない...。

 

Twitterで選挙に行け行け言うツイートが増えて初めて選挙があることを知ったのはいいけれど浮上してくる疑問

「上京中で実家帰れないけど選挙できんの?」

 

その中でチラッとTwitterで見かけた「不在者投票」というキーワード。

 

ググりました。文明バンザイ。

 

私みたいに不在者投票を知らなかった若者のために説明すると

「実家離れてても投票できる制度」

ですね。もうちょいいい言葉あるかもしれないけど。

 

ここで不在者投票をすればいいことは分かりました。で、方法は?

 

ググる。わかった。

 

①選挙区域の然るべきところに投票用紙などの書類を請求し

②書類を受け取り(基本レターパック)

③最寄りの期日前投票所で投票

 

めんどくせ〜〜〜〜〜〜!!!(正直な感想)

 

こんなにめんどいならやんなくてよくない?できなくてもしょうがない...と諦めかけたけれど、こんなにめんどくさい制度がムカつくので全部やってから文句言おうと怒りを動力源に頑張りました。愚痴なう。

 

①書類請求

まずこれ今住んでるところに請求すんのか実家の方に請求するのかわかんなかったです。ぐるぐる探してようやく実家の方でいいことがわかりました。ホームページのQ&Aのリンク切れてたりして辛かった...。

 

場所によってはオンライン請求もあるみたいだけどそれはそれで面倒くさそうな香りが立ち上ってました。私のとこは無かったんですけど。

 

まず請求用紙のPDFをダウンロード、印刷。

当たり前ながら印刷機がないのでネットプリントを利用。セブンネットプリント、アプリ入れてるとPDF長押しだけで即登録できてめちゃくちゃ便利。最高。

 

それとコンビニで切手買えるって知ってた?私ダンジョン飯の読者アンケートハガキ書いた時初めて知ったよ。

 

コンビニで印刷と切手購入(無い人は封筒も)できるからコンビニは神。24時間営業だし。

それぞれ30円と82円。家に勝手に届くならタダなのにな...。

 

封筒の宛名書きも普段やらないからヒーコラ言いながらググり倒してなんとか書いた。

御中とか使わねえんだもん。

 

なんとかやると決めたその日にポストに投函。

これが7月11日。

 

②書類の受け取り

家の郵便受けにかってに入れといてくれるもんだと思ってましたよ...郵便受けに入ってたのは請求した書類でなく、不在通知でした。これが7月17日。

当日再配達願いは17時まで。時既に18時...泣く泣く次の日に再配達願いを出す。

 

LINEのぽすくまで再配達願い出すと心配になるくらい秒で終わるからおすすめ。神。

 

次の日7月18日、ヘロヘロと学校から帰ってきてご褒美のアイスを貪りなんとか書類を受け取る。

 

ここでホームページを見直して気づく

「自分の投票用紙は参加する区域の投票所が閉まるまでにその場に届かないといけない」ということに。

 

つまり北海道が実家なら北海道の投票所が選挙当日、閉まる前に自分の投票用紙が東京から届いてないといけないのだ。

 

え、これ間に合わなくない?

日曜に間に合わせるには、送られる日数考えると...

 

今すぐ行かないと間に合わなくない??

 

18:30 私はレターパック片手に家を飛び出していた。

アイスはこのための燃料だったのだ。

 

③最寄りの期日前投票所で投票

投票所まで交通費往復300円弱。暗くなりかけの知らない町にビビりながら歩みを進めた。

 

私なにもわかりゃない...というオーラを出しながら不安げに近づくとお兄さんが優しく案内してれた。

 

案内された先のお姉さんに未開封レターパックを丸々渡したら「開けていただけますか?」と優しく返された。

 

開封してはいけない書類があることだけ知っていたのでそもそもレターパックを開けていいかわからなかったのだ。(ホームページには「書類を開封せずレターパック一式を持参」といった感じで書いてあった)

 

開けたら不在者投票について簡単に書いてある紙と候補者指名と選挙公報みたいなもの、そして開封するなと書いてある書類が入っていた。

(レターパック家で開けたら良かった)

心から思った。

 

案内係のお姉さんはとても丁寧で優しく、小中学生にもわかるレベルで手順を教えてくれたのできちんと済ますことが出来た。

 

19:30私はクタクタ汗だくで家へと戻ってこれた。

 

 

以上が私の今回の選挙の苦難。

誰に入れるか悩んだとかそういった話は割愛する。

 

これを読んでみて、何を感じてくれただろうか?

 

私が言いたいのは、「わからないことが多すぎる上にその答えは様々なところに散らばりすぎて不明瞭」「時間がかかりすぎる」という事だ。

 

わからないことひとつひとつを解消するためにいくつものホームページを開きリンクを渡り歩いた。

そうして解消されることもあればレターパックの件のように調べても解消されなかった疑問もあった。

 

あまりにも不便でわかりにくい。

 

そして

不在者投票は時間がかかるので早めに...と記載されてはいるが1週間かかるとは思わなかった。土日を跨いだこともあるかもしれないが…。

選挙に関心が薄ければ1週間以上前からここまで根気よく調べて不在者投票をすることは難しいだろう。

 

 

ここで2つ目の怒り

「頭ごなしに若者に選挙に行けという人」

 

若者の選挙の関心を高め、参加を促すのは良いことだと思う。実際私もそういったツイートのおかげで選挙の存在を知れた。

 

しかしそうして促す人たちには今一度考えて欲しい。

 

あなた達の言う若者とは、どんな人だ?

 

一般に若者と定義される年代は多くの場合10代だろうが、10代で選挙権を持っているのは18歳と19歳のみだ。

 

TikTokやインスタ、Twitterで馬鹿騒ぎする若者の多くは中高生で選挙権を持っていない。

 

そして18、19の極わずかな若者の多くは進学や就職で実家を離れている。

 

つまり

 

不在者投票でないと投票できないという事だ。

 

 

再三言うが選挙の大切さを説くことは大切だ。

 

しかし、何故大切さを説くのかと言ったら

若者にも選挙に行って欲しいからだろう?

未来を考えて欲しいからだろう?

行動して欲しいからだろう?

 

「行け」「考えろ」ということも大切だが、そればかりが溢れて「どうすれば参加できるか」を教えてくれる人があまりにも少ない。

 

親に聞けばわかるかもしれない。

優しい親なら子に変わって不在者投票の書類を請求してくれるだろう。

 

しかしなぜ「若者に選挙に参加してほしい」と願いそうツイートする人の多くが参加方法についてなにも言わないのか?

 

選挙に関心が薄くても不在者投票について完璧に知っていると思っているのか?

 

わからない。

 

 

「全部Twitterで教えてもらえると思うな」と思った人もいるかもしれない

 

もちろん私はそんなこと思ってないから自分でひたすら調べやり遂げた。

 

 

でも「選挙に関心の薄い若者」であり「実家から離れている」人の多くはただ選挙に行けと煽られても、めんどくさい、やり方わかんない、で止まってしまうだろう。

 

選挙に行けと煽る人はまさにそういった人を動かしたいのでは?

そしてそういった人を動かすには丁寧に道を指し示さないと行けないのでは?

そう思ってしまう。

 

 

若者に選挙に行ってほしいなら

1週間以上前から呼びかけるべきだ。

とくに不在者投票が必要な人に向けて。

 

 

 

今回頑張って選挙に参加して達成感はとてもあった。

けれどそれ以上に憤慨することが多かった。

Twitterでの中身があったりなかったりする選挙煽りツイートも多すぎてうんざりしてしまった。内容は大切だがどれも似てるのだ。「選挙に行け」と。

 

政治や選挙への啓蒙をする人は、どうか今一度、自分がどんな人に対して啓蒙してるかを考えて、適切な情報をツイートしてほしい。

 

私と同じ18,19の若者は、どうか思考停止せず一歩を踏み出して見てほしい。わからないことは親に聞いたり自分で調べてほしい。知識は何よりも自分を守るものだ。

 

 

 

 

偉そうなことを深夜テンションで書き切った。

でも不在者投票の苦労は広まって欲しい。

実家離れて一人暮らしの若者が選挙に参加するハードルは、他の人と比べて遥かに高いものだということを...。